未経験でITエンジニアへ転職する際の注意点は?転職を成功させるコツを解説

New!2025年5月30日

未経験でITエンジニアへ転職する際の注意点は転職を成功させるコツを解説

ITエンジニア業界は人材不足が続いているため、未経験歓迎の企業も少なくありません。しかし、事前にしっかり準備をしておかないと、未経験からのITエンジニア転職が失敗してしまう可能性もあります。

この記事では、未経験からITエンジニアへ転職する際の注意点と、転職を成功させるためのコツを詳しく解説します。ITエンジニアとしてキャリアアップを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

未経験でITエンジニアへ転職する際の注意点は?

未経験でITエンジニアへ転職する際の注意点は

まずは、未経験からITエンジニアへ転職する際のリスクについて解説します。

SES企業が多い

IT業界はSES(システムエンジニアリングサービス)企業が多いため、希望の職種に就けなかったり待遇面がよくなかったりする可能性があります。SESとは業務委託契約の一種で、クライアントの依頼を受けてからITエンジニアのスキルや技術を提供するサービスです。

一般的にSESでは、希望しない案件にアサインされたり、報酬が低かったりするケースが多く見られます。そのため、「SES案件で経験を積んでキャリアアップを目指す」という目的や強い意志がないと、途中で挫折してしまうかもしれません。

職場環境がブラックなケースがある

未経験社歓迎の企業は、人員不足に陥っているケースも少なくありません。「納期が迫っている」「トラブル対応が急務」など、問題の早期解決が求められる場合には、長時間労働になったり休みがとれなかったりすることがあります。

また、下請け企業の場合は給料が低いためなかなか人が集まらない、というケースもあります。応募を検討している企業が現在どのような理由で人材を求めているのかを、事前に確認しましょう。

若い人員が採用されるケースも多い

同じ未経験者でも30代・40代よりも、体力があり知識もすぐに吸収できる20代のほうが、将来性があると見なされ採用されやすい傾向にあります。30代・40代で未経験からITエンジニアに転職を希望する場合は、管理職として部下をマネジメントしてきた経験など、これまでの実績をアピールすれば成功率がアップするでしょう。

未経験でITエンジニアへの転職に失敗する人の特徴

未経験からITエンジニアへの転職が失敗してしまう人には、いくつかの共通点があります。それぞれ詳しく解説しましょう。

企業が求めるスキルを理解していない

応募先の企業が求めるスキルや経験を把握していないと、転職はうまくいきません。必要な技術や知識は職種により異なるため、事前に自身が希望する職種はどのようなスキルが必要なのかをリサーチし、身につける努力をしましょう。

情報収集や選考対策が不十分

応募先の企業や希望の職種に対する情報収集が不十分な場合、採用される確率が低くなったり、たとえ採用されても転職を後悔したりする可能性があります。

まずはITエンジニアにはどのような職種があるのか、労働環境はどうなのかを事前にしっかりリサーチして、転職後の働き方をイメージしておくことが大切です。また、書類選考や面接の際は、自分を採用すると企業にどのようなメリットがあるのかを明確に伝えられるように対策を練っておきましょう。

待遇面のよさが理由で転職しようとしている

平均年収が高い、リモートワークが可能など、待遇面のよさだけを理由にITエンジニアに転職しようとしている人も失敗する可能性が高くなります。

ITエンジニアは専門的なスキルが必要とされるため、年収が比較的高い傾向にありますが、実際は企業によって異なります。特に未経験歓迎の企業は下請けをしているところが多いため、給料もさほど高くはありません。待遇面だけで転職を決めると、後悔につながる可能性があるため注意が必要です。

こだわり条件が多すぎる

未経験にも関わらずこだわりが多く妥協できない人は、なかなか採用されないでしょう。未経験者の場合、好条件でのITエンジニアへの転職は期待できないことが多く、特に給料や働き方は希望通りにはならないことが多いです。

「年収〇百万以上」「リモートワーク可」など、好待遇のところばかりを探してしまうと、いつまでたっても転職先は見つかりません。未経験から転職活動をする場合は、「実績を積むこと」を最優先に考えましょう。

未経験からITエンジニアへの転職を成功させるコツ

未経験からITエンジニアへの転職を成功させるコツ

未経験からITエンジニアへの転職を成功させるために、いくつかおさえておきたいポイントがあります。詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ITプログラミングの知識とスキルを習得する

プログラミングのスキルと知識は習得しておきましょう。たとえ実務経験がなくても、基礎的なプログラミングのスキルを必須条件としている企業も多いため、基礎的な学習をしておいて損はありません。スクールやオンライン講座など学習方法の選択肢は多いため、ご自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。

就職活動と並行して勉強し続ける

目指すITエンジニアの職種を明確にし、必要なスキルや資格をリサーチして就職活動と並行して勉強し続けましょう。転職活動を行いながら知識やスキルを高めていけば書類選考や面接で、ITエンジニアになるためにスキルアップの努力をしていることをしっかりアピールできます。

また、資格を取得しておけば、未経験ながらも基礎知識があることや学習意欲があることを企業に認めてもらえるため、採用率もアップするでしょう。

しっかり情報収集する

ITの知識やスキル以外のアピールポイントも整理しておきましょう。前職で営業職をしていたのでクライアントの要望をくみ取った提案ができる、目標に向け努力する粘り強さと正確な作業ができるなど、これまでの経験や自分の特性から、ITエンジニアとして活かせる強みを明確にしておきましょう。これらを面接時にしっかりアピールできれば、面接官に「未経験でもITエンジニアに適した人材だな」と思ってもらえるでしょう。

IT知識やスキル以外のアピールポイントを身につける

ITの知識やスキル以外のアピールポイントも整理しておきましょう。前職で営業職をしていたのでクライアントの要望をくみ取った提案ができる、目標に向け努力する粘り強さと正確な作業ができるなど、これまでの経験や自分の特性から、ITエンジニアとして活かせる強みを明確にしておきましょう。これらを面接時にしっかりアピールできれば、面接官に「未経験でもITエンジニアに適した人材だな」と思ってもらえるでしょう。

派遣就業で経験を積むのもおすすめ

スクールなどで知識やスキルは学習したけれど、実務で活かせるか不安という方は派遣就業で実績を積んでおきましょう。転職エージェントやキャリアカウンセラーを利用するのもよいですが、厚生労働省の「デジタル人材育成のための『実践の場』開拓モデル事業」を利用するのもおすすめです。

35歳以上の職業訓練、およびスクール受講者にデジタル分野での派遣先企業を紹介する事業で、ホームページに未経験歓迎の求人が多数掲載されているのが魅力です。確実に転職活動を成功させるために実務経験を積みたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

未経験でITエンジニアへの転職を成功させるには、じゅうぶんな情報収集と知識やスキルの習得が重要です。希望条件に完全に合致する求人は少ないかもしれませんが、「まずは実績を積むこと」を意識し、ある程度の妥協も必要です。転職がスムーズになる場合もあります。

本格的な転職活動の前に実務経験を積みたい、という方は「デジタル人材育成のための『実践の場』開拓モデル事業」の利用も検討してみましょう。

興味のある方は、ぜひこちらをチェックしてください。

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